『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』町山 智浩
内容紹介
デタラメな戦争、崩壊する経済、暴走する宗教、ウソだらけのメディア、腐敗する政治…ブッシュの8年間でアメリカはかくも酷くなった内容(「BOOK」データベースより)
暴走する宗教。デタラメな戦争。広がる経済格差。腐った政治にウソだらけのメディア…。こんなアメリカを誰が救えるのか。
日本では報道されることの少ないアメリカの問題を笑い飛ばしながら紹介してくれる入門書。
政治家として無能なブッシュがなぜ世界最大の権力を持てるようになったのか。その影には福音派キリスト教徒の存在があった。彼らの支持を取り付けるためブッシュは中絶やゲイを法律で禁止しようと働きかけ、絶対禁欲主義を全米の学校に行き渡らせようとした。しかし婚外交渉は絶対に禁止! やるとしてもコンドームなど以ての外と教える絶対禁欲主義はHIVや未成年の妊娠を蔓延させ、それによって学業を中途してしまった人々は社会のレールからハズレ、貧困生活を余儀なくされる。
なぜ日本の少女漫画がアメリカで受けるのか、というコラムで前に「アメリカは開放的に見えて子供の性には厳しい管理主義的な面がある。その気風で育った子供たちには日本の大っぴらに性を売り物とする作品は刺激的で眩しいのではないか」と論じられていたのを思い出した。
禁欲も性の商品化も極端に走るのはよくない。どこかで折り合いをつけないとね。
他にはイラク戦争が如何にデタラメだったか、バブル破綻後の経済格差が進むアメリカの現状、政治の腐敗ぶり、メディアの偏向報道などが取り上げられています。
共和党と共和党を支持する勢力への皮肉たっぷりな話が多いかな。反対に民主党のイメージが悪くなるようなことはほとんど書かれてない。ちょっと気になると言えば気になる。
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コメント
結果としての派遣切りなど(これも規制緩和とかへんなこと見習ったからだし)、アメリカのよくない部分を後追いしている今の日本が心配になってきますね。
町山さんがふだんからブッシュとその周辺をつついているのを見聞きしていたので気にもとめませんでしたが。
共和党とは想いを同じくできないということで(笑)。
投稿: カクテキ | 2009年1月16日 (金) 10時53分
80年代に共和党のレーガン政権が新自由主義を国の方針に定めてからこっち、共産主義との冷戦に勝利するなど持て囃された時期もありましたが、最後は暴走した市場に国ごと喰われてしまいましたね。
町山さんは明らかに民主党支持。この本もそこ理解して読まないと、単純な人はこれ一冊だけで共和党サイテ―、民主党サイコーになっちゃいますから。一応釘刺しておかないと。
アメリカの映画関係者は基本的に民主党支持ですよ。個人の思想はあれど全体として見たら。
アカ狩りで共和党のマッカーシーに突き回されたの今でも忘れてませんから。民主党の時代に何故かデカイ戦争することの多いアメリカですが、そのとき毎度ハリウッドはプロパガンダ映画大量生産して戦意昂揚に一役買ってます。
投稿: 鯨 | 2009年1月16日 (金) 23時14分