『淋しい狩人』宮部みゆき
内容(「BOOK」データベースより)
東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋 を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挾まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっか けに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。
東京下町にある古書店「田辺書店」を舞台に店主のイワさんと「たった一人の不出来な孫」稔を中心に据えた連作短編集。
<収録タイトル>
『六月は名ばかりの月』
『黙って逝った』
『詫びない年月』
『うそつき喇叭』
『歪んだ鏡』
『淋しい狩人』
連作なので一編ずつ独立したミステリとしても読めますが、通すとイワさんと稔の関係性の変化を描いた長編にもなります。『六月は名ばかりの月』で仲のよいところを見せた二人が、『うそつき喇叭』の最後であることが分かり、『歪んだ鏡』から徐々に距離が離れ、最後は仄かに和解をにおわせて終わる。
稔は途中から登場シーン減りますが、むしろそうなってからのほうが存在感を増します。
結構きっつい話もあるんですが暗くさせないのが宮部マジック。
最後の『淋しい狩人』は短編版『模倣犯』といった趣。
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コメント
これ結構好きです。
派手な事件の長編も良いですが、こういう渋い短編集も良いですよね。
「人質カノン」なんかも好きです。
それはそうと、こういう古書店が減っちゃいましたね。さみしいなぁ。
投稿: ia. | 2008年12月17日 (水) 01時33分
ia.さん
稔のために一肌脱ぐイワさんが格好いい祖父ちゃんしてましたね。
古書店はブッコフなどチェーン店の影響もあって少なくなってますね。神保町には頑張ってもらいたい。
投稿: 鯨 | 2008年12月17日 (水) 22時03分