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2008年8月28日 (木)

『TVJ』五十嵐 貴久

内容(「BOOK」データベースより)
25階建ての威容を誇るお台場のツインタワー「ニュー・ミレニアム・ビル」に拠を構える民放・テレビジャパンが、銃火器で武装した集団にジャックされた。 人質となった局員の命をかけて、警察と犯人の緊迫した交渉が続く中、経理部員の高井由紀子は偶然の巡り合わせから、一人だけ犯人による拘束を免れる。30 歳の大台を前に、切望していた華燭の典の目処が立ったばかりの由紀子だったが、肝心の婚約者は人質の中に―。愛する婚約者を奪還せんと、ヒロインの「ダ イ・ハード」ばりの活躍が始まる。

TVJ (文春文庫 い 71-1) TVJ (文春文庫 い 71-1)

著者:五十嵐 貴久
販売元:文藝春秋
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この作品は評価の高い人と低い人が二極分化してて、真ん中が少ないのが読む前から気になってました。実際に読んでみてなんとなく分かった。

これ『24』や『ダイ・ハード』の日本版、女性版というキャッチ・コピーで売り出したもんだから、読者の大半は主人公の由紀子がジョン・マクレーンやジャック・バウアーのような活躍をすると期待しちゃうんですね。だけど大半は隠れて犯人の様子を窺うばかり。由紀子が能動的に働いて事件を解決させる“戦うヒロイン物”じゃないんです。ここで予想と現実のギャップが大きかった人は後どれだけ読んでもキツイんじゃないでしょうか。それはそれとして楽しめる人だとテンポよく進んでいく話の流れに乗って最後まで淀みなく付いて行けると思います。

マクレーンやバウアーは犯罪捜査のプロだけど由紀子は射撃訓練も受けたこと無い一介のテレビ局員。ご都合主義や現実感の無さを抱えた作品ですが、それでもここは最低限のリアリティを保つため譲れない一線だったのかなと思います。素人が訓練されたプロを倒す活劇は一昔前の作品だと流行ったんですけどね。

由紀子が主人公のような紹介文ですが、それ以上に活躍するのは警察側の交渉人として事件を担当する大島警視正です。ずんぐりむっくりした体型でコントレックスを愛飲する有能な警察官。彼と犯人グループのリーダー“少佐”がテレビを介して繰り広げる銃器を使わない戦いが物語の中心になります。

大島警視正が愛飲するミネラルウォーター、コントレックス

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フランス産の硬水で軟水に慣れた日本人には馴染まないかも。カルシウムやマグネシウムが豊富で運動後の水分補給には適してるんですが。

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